cquired  mmune  eficiency  yndrome
(後天性免疫不全症候群)
Acquired    後天性・・先天的でない。つまり遺伝でない。
Immune      免疫・・・病気になるのを防ぐ体の機能
Deficiency  不全・・・不十分になる。働かなくなる。
Syndrome    症候群・・複数の病気、一連の症状。
つまり、エイズとは
「生まれた後で人間の体内の免疫システムが損傷を受け、外部からの病気、病原体を撃退できなくなったことによって起こる一連のさまざまな症状」という意味です。


uman  mmunodeficiency  irus
(ヒト免疫不全ウイルス)
AIDSはHIVというウイルスに感染することで起きる病気です。
HIVはたいへん弱いウイルスで、空中や水中では生きていることができません。
しかし、いったん人の体内にはいると免疫を担当している細胞を集中的に攻撃して
次々に破壊してしまいます。
そのため免疫システムの機能が低下し病気を防ぐことができなくなってしまうのです。
HIVのことを「エイズウイルス」という場合があります。


HIV感染者とは、
何の症状もなくHIVに感染している以外は普通に日常生活をおくる事のできる人です。
AIDS患者とは、
免疫システムの働きが低下し、日和見(ひよりみ)感染症やカポジ肉腫といった
重い症状の出ている人のこといいます。


私たちの体は空気中に存在する細菌やウイルスが体内に侵入してきたときに、これらを攻撃して排除する巧妙な仕組みを持っています。この免疫システムのおかげで、病気にならずに済んだり、病気になっても軽い症状で済んでいるのです。

この免疫システムの中心、いわば司令官にあたるのが白血球の中のリンパ球の一種、「ヘルパーT細胞」です。ヘルパーT細胞は体内に侵入者を発見すると他の免疫細胞に指令を出して攻撃を命じます。ところが体内に入ったHIVは、このヘルパーT細胞に好んでとりつき、どんどん自分をコピーし増殖して、やがてこの細胞を破壊してしまいます。

HIVはこれを延々と繰り返すので、ついに免疫システムは司令官を失い、結果免疫が正常に働かなくなるのです。こうなると健康なときには何の害にもならない微生物や病原菌も退治できなくなり色々な病気にかかるようになってしまうのです。


HIVの感染が成立するためには、感染者の血液や精液・膣分泌液、母乳などHIVを多く含んだ体液が、粘膜に触れるか血管に入り込むという条件が必要です。感染者の体液が皮膚についたくらいで感染しません。なにしろHIVは空気や水に触れれば死んでしまうほど弱いウイルスですから、日常の社会生活で感染を恐れる必要はまったくありません。

●感染者の血液 ●精液・膣分泌液 ●母乳

キス 出血をともなわないなら安全。
食器の共用 同じハシやコップを使ってもまったく問題ない。
HIVの濃度が薄いため心配いらない。
握手 握手するだけでは感染はしない。
理容室・美容室 髪を切ったハサミから感染はしない。
HIVは蚊の体内で死んでしまう。心配無用。
唾液 HIV感染には一定量以上のウイルスが必要。計算では唾液の場合バケツ3杯分も必要。
トイレ 皮膚からは感染しない。洋式便座も心配いらない。つり革、ドアノブなども同様である。
ペット 猫のAIDSが話題になったことがあるが大丈夫。人間には感染しない。犬や小鳥も同様。
プール・風呂 万一傷があって血液が出ても、体外では長く生きられない上、
消毒液、熱で死んでしまうから心配ない。



エイズが発症するまでの期間、いわゆる潜伏期間が 非常に長いことがエイズの特徴です。

急性期 感染すると一部の人には急性感染症状(風邪に似た症状で熱が出たり喉が痛くなったりする症状)がみられます。しかしほとんどの人には特別な症状がみられません。
無症状期 その後、全く症状のない状態が続きます。この時期の感染者を無症候性キャリアといいます。この期間の個人差は大きく、短い人で1年、長い人では10年以上といわれています。
前駆症状期
(ぜんくしょうじょうき)
潜伏期間を過ぎると前触れ的な症状がみられるようになります。そして全身が徐々に消耗しエイズ発症が近いことを感じとれるようになります。前駆症状→リンパ腺の腫れ、1ヶ月以上続く発熱、持続性の下痢、体重の減少、全身のだるさ、寝汗など。
エイズ発症 症状が進むとカリニ肺炎、カンジダ症といった日和見(ひよりみ)感染症、カポジ肉腫、脳症、痴呆症などの神経障害など重い病気にかかります。これらが発症した状態をエイズといいます。日和見感染症とは健康なときなら何でもない細菌やウイルスに感染して起こる病気のことです。

上の過程のうち、急性期や無症状期まどほとんど症状が現れない期間に、自分の感染に気づかずセックスによってパートナーへ感染させてしまう可能性があります。
最近では、エイズ発症を遅らせる良い薬や治療法も開発されていますので、発症せずに日常生活を普通に送ることの出来る人が増えています。
感染したかどうかは、HIV抗体検査を受けることによってわかります。検査は匿名で、各保健所などで無料または、比較的安い検査料で受けることが出来ます。
感染した方の、エイズ発症を早めてしまう大きな原因の一つに、「ストレスを感じること」があげられます。間違った先入観などから、感染者や患者の方を誤解したり、偏見を持ったりすることが、命を縮めてしまうのです。
HIVは感染力の大変弱いウイルスです。日常生活では感染しません!!



HIV感染は、セックス、血液を介するもの、母子感染の3つ。

HIVは感染者の血液、精液、腟分泌液に多く含まれています。
このほか、唾液、尿、汗、涙にも含まれていますが、濃度が薄いため感染させるほどの力を持っていません。
私たちが感染源として、特に気をつけなくてはいけないのは、血液、精液、腟分泌液の3つです。
現在の感染ルートは@セックスA注射器などの共用B母子感染の3つに限定されるといっても良いでしょう。

1. セックスによる感染
  セックスとはバージャナルセックス(ペニスを腟に入れるセックス)、アナルセックス(ペニスを肛門に入れるセックス)、オーラルセックス(口を使ってするセックス)のことです。これらの行為によって性器や肛門、口の粘膜からパートナーの体内にHIVが入ります。
最近の世界的な傾向をみると、男女間のセックスが最大の感染ルートになっており、感染者の70〜80%がこのルートで感染しています。
2. 注射器などの共用による感染
  薬物常習者などにみられる注射器の回し打ちや医療従事者の針刺し事故などの感染をいいます。HIVが含まれた血液がいったん注射器の中に混入し、直接血管内にHIVが侵入することによりきわめて高い確率で感染します。
3. 母子感染
  感染した母親から生まれる子どもの約30%がHIVに感染すると言われています。世界の子ども(13歳未満)のHIV感染者は約150万人から200万人と推計されていますが、このほとんどは感染した母親からの感染によるものです。
最近では女性の感染者が増加する傾向にあるので母子感染も今後増加すると予測されています。
  ●母子感染は遺伝ではありません!
  母子感染には次の3つのルートがあります。
胎内感染:母親の胎盤を通じて感染。
産道感染:母親が出産する際の大量の出血により感染。
母乳感染:母乳に含まれるHIVにより感染。しかし、乳児に粉ミルクを与えることで解決できます。

これらの感染ルートはすべて血液や体液を介するものであり、遺伝子によるものではありません。母子感染は遺伝ではありません。


現在でも、エイズを完治させる薬は開発されていません。しかし、エイズの発症を抑えたり遅らせたりすることができるようになってきました。
「カクテル療法(HAART療法)」と呼ばれるこの治療法は、HIVが人間の免疫細胞に組み込まれるのを邪魔したり、感染細胞からHIVが増えるのを止めるなど、複数の効果の違う薬を併用することによってHIVの邪魔をする治療法です。
日本をはじめ、先進国ではこの治療法が非常に効果を上げています。「カクテル療法」はHIV感染の発見が早ければ早いほど効果があります。
しかし、薬代が高価なため途上国では手に入れることが出来ません。一説では世界中のエイズ患者の約5%しかこの治療法を受けられない、という話もあります。






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